自分に非があると気づいていても、素直に「ごめんなさい」と言えない・謝りづらいと感じる場面は年齢に関わらずあり得るでしょう。
とはいえ、自分に非があって誰かの感情を害してしまったときは謝罪する、というマナーが身に付かないまま大人になった場合、困るのは本人です。子供が頑固に謝らないときの対処のポイントについて見ていきましょう。
子供が自分の非を認めない・頑固に謝らないときの対応ポイント
友達や家族の心を傷つけたり、嫌な思いをさせたことが明らかなのに、我が子の口から「ごめんなさい」の言葉が出ないときは、親として、
「なんとか謝らせなくては!」
と思うかもしれません。頑固な態度が目に余るときには、この先の人間関係トラブルが心配になって焦りや苛立ちを感じることも。以下、対応のポイントをお伝えします。
子供が謝る理由を納得しているか確認
客観的にみて謝る必要がある場面でも、子供としては、「ごめんなさい」と言わなければならない理由を十分には納得できていない可能性があります。
親や先生など上から一方的に押しつけられて、無理に謝る行動をしても、子どもの心に残るのは不満ばかりです。
納得できない「ごめんなさい」を無理に言わされた、という嫌な思いが大きかった場合、
謝ること=嫌なこと
だと、正しくない記憶が残ります。自分に非があっても謝ることが「嫌だ」と必要以上に拒否反応が出るようになる困ったケースも。
謝る理由について、まずは子供が納得しているか確認することが大切です。
謝る態度のお手本を見せる
相手に対して「悪いことをしてしまった」と子供本人が気づいていても、どのように謝ればいいのか正しい方法が見つからず戸惑っていることもあります。
家族の日常生活のなかで、普段から「ごめんね」「ありがとう」といった大切な言葉を、まずは親から子供に意識的に伝えましょう。
心のこもった「ごめんなさい」のお手本を親が見せることで、謝ることの困難さが子供にとって軽くなります。
そして、家族とのやりとりの中で子供が素直に「ごめんなさい」や「ありがとう」が言えたときには、
あなたの口からその言葉を聞けて、とても嬉しいよ
というメッセージを笑顔で伝えてください。
「ごめんなさい」と伝える練習
「ごめんなさい」と謝る気持ちになった後も、子供の表情が少し暗いようだったら、
-ちゃんと伝えることができるか
-こちらの「ごめんなさい」を、相手が受け入れてくれるか
不安な気持ちを抱えているかもしれません。その時は、
謝る相手と直接話す前に、「どんなふうに伝えようか?」と、親子で一緒に練習してみましょう。
どうしても言葉が出ないような場合には、短くても気持ちのこもった手紙を書く選択肢もあります。
子供が自分の非を認めず謝らないとき対応・おわりに
自分に非があって誰かの感情を傷つけてしまったときには、謝るのが人間関係のマナー。
子供のうちから自然に身に付けたいものですが、なかなか「ごめんなさい」が言えないとき、子供の心理としては
-どのように謝ればいいのか、わからなくて戸惑っている
-謝りたい気持ちはあるけれど、ちゃんと言えるか心配
-相手に許してもらえなかったら…と不安
そのような思いがグルグルして動けないでいる様子が、頑固に見えてしまっている場合も。
また、「謝りなさい!」と、大人からの一方的な命令で押し付けられると、どうしても子供の抵抗は強くなるため、
謝る理由について子供が十分に納得しているか?
まずは必ず確認することが大切なポイントです。