
ストレス解消やリラックスのため、または集中力を高めるためなど、色々な目的をもって瞑想に取り組む実践者は世界中に多くいます。
子供もストレスを抱えやすく、イライラしがちな状況のなか、どんな瞑想の恩恵が期待できるのでしょうか。
怒りっぽくイライラしている子供に瞑想がおすすめな理由
健康上のメリットや、ストレス軽減の効果などが明らかにされている瞑想。子供も瞑想を行うと良いポイントとは。
ストレスへ対処する能力が育つ
ストレスは、大人だけのものではなく、子供も子供なりのストレスを抱えています。
まだ自分一人では生きる力が不足している子供にとっては、保護者の姿が見えないときは大きな恐怖を感じますし、親が疲れていたり不機嫌な様子を察知しただけで不安を抱える子も。
少し年齢が進めば、家族以外との人間関係で困難を感じる場面もあるでしょう。
思うようにいかないとき、困難を感じて嫌な気分に圧倒されそうなときにも、落ち着いて不快な感情から一歩離れる瞑想の時間をもつことで、子供たちは感情をコントロールしやすくなります。
考えるほど気分が悪くなるような思考が次々と浮かんできてしまうとき、意識を自分の呼吸だけに集中してみる簡単なマインドフルネス瞑想を、子供たちに教えることができます。
自分の呼吸や、家族で選んだ好きな合言葉など、特定のひとつの「意識のアンカー(固定材)」へ集中することを通して子供たちは、嫌な考えの渦の中ではなく、今ここで呼吸をしている安全な場にとどまることを選べるようになるのです。
簡単な瞑想法を覚えることは、子供たちにとって、将来にわたって役立つストレスへの対処法を身につけることを意味します。
イライラを爆発させない冷静さが育つ
思うように物事がうまくいかないときは、大人であっても嫌な気分になりますよね。考えたくないネガティブな思いがあちこちへ駆けまわるのは、心を疲れさせるものです。
コントロールできない精神的な疲れは子供たちをイライラさせることも。
気を散らす不快な考えが浮かんでくるときも、「意識のアンカー(固定材)」をひとつ選んで注意を向けるマインドフルネスな瞑想を試すことで、散漫な思考をひとつのところへ集めやすくなります。
嫌な気分にとどまるかわりに、自分が考えたいこと、リラックスできることへ気分を切り替えやすくなるため、爆発するほどのイライラが溜まることは減るでしょう。
子供のイライラと瞑想・おわりに
以上、今回は、子供も瞑想を行うと良い理由についてお伝えしました。
感情をコントロールできることは子供にとっても心地よいため、何度か体験するうちに、自分から瞑想的な行動を選んでいる子も少なくありません。
お母さんなど身近な大人は、その入り口まで子供たちを案内してあげたいですね。