子供の成長段階が進むとともに、「かわいい」だけではない、「反抗期⁈ 扱いにくいな~」という場面も増えてきますよね。
今回は、反抗期の子供に嫌気がさしたとき、「何もしてあげたくない」と投げ出したい気分になるときの話題です。
小学生が扱いにくいとき:低学年の中間反抗期と高学年の前思春期
中間反抗期の特徴
中間反抗期といわれる小学校低学年頃は、身体の成長・体力などに加えて、理論立てて考える力も伸びていく時期にあたります。
もっと幼少のイヤイヤ期では、泣いたりわめいたりする自己主張だったのに対し、中間反抗期の頃の子は、自分で「わかる」「動ける」
そして、言葉で主張する能力も育っているので、大人に対して口答えが目立つようになる子も少なくありません。
前思春期の特徴
前思春期は、「10歳の壁」などと表現されるように、高学年へ向かう子供の自立心が強化されているサイン。
それとともに、身体的な発育・ホルモンバランスの変化ともかかわり、自分の内のアンバランスさに子供自身、体験したことのない戸惑いを抱えています。
周りと自分を比べて自信を失ったり、いわゆる「ちょっと悪い」交友関係に憧れて問題行動が増えるといった状況がみられやすい時期になります。
反抗期の子供を嫌いになりそうな時の心理
子育てママだって、家庭の主婦だけではない自分の世界があり、すべて順調ではない状況・「いっぱいいっぱい」なときもあって当然。
家のこと・外のこと… ぐったり疲れたタイミングで、理不尽に反抗的な子供と向き合わなければならないときは、
「もう、いいかげんにして!」と、投げ出したい気分もあるかもしれません。そんなときの具体策について、みていきましょう。
激しい怒りや悲しみ・子供を見て感情が乱れる理由
言語を使いこなす能力が未熟な子供時代に強い感情を覚えた出来事は、体験の記憶として心の深いところに残ります。
大人になっても母親になってからも、子供の頃の思い出は消えずにあって、特に、
嫌だった・不快だった体験
に関しては、同じ状況を避けて身を守ろうとする本能の働きによって、より強いインパクトをもって記憶に刻まれています。
つまり、子供時代に嫌だった・傷ついた体験は、表面的な意識では忘れていても、
「同じ傷を負わないように」と安全を守りたい本能によって、記憶の深いところには消えずに刻まれているということ。
そして、子育てのなかでは、心の奥深くに眠る「傷」に関わる記憶が刺激されることが少なくありません。
母子の関係が密接だからこそ、母親が自分でも気づかないまま抱えている未解決の深い悩みについて、我が子を通して気づかされる瞬間が度々あるのだと思います。
対処法・具体策
子供の言動に対して、どうしようもなく不快感を覚えたときは、その嫌な感情が大きくなる前に、ご自分に合ったクールダウンのための行動を選んでください。
効果的なクールダウン法の例
ストレスレベルが高まっている!と感じたら、
‐いったん一人で外に出る
‐別の部屋に行く
‐お風呂やトイレに入る
‐深呼吸する
‐体を動かす…
などの行動を試してください。一歩下がって落ち着く時間をもつことで、感情まかせではなく冷静に対応しやすくなるのが感じられます。
ご自分に合うクールダウンの行動を見つける
→
感情が乱れそうなときは、その行動を選ぶ
このように、
気分を切り替えるための行動は、慣れるまで何度か実行することで、私自身スムーズに感情が落ち着くようになりました。
セルフケアも大切
そして、忘れてはいけないのはママ自身のセルフケアですね!
子供や家族のお世話で忙しすぎて、なかなか自分自身のニーズに気を配れない状況が長く続くと、後々になって体調や心のバランスに支障が出る場合も。
余裕を失うと、子育てストレスを感じる状況に対処することも一層つらく、大変になってしまいます。
休めているか・体に良いことができているか(栄養バランス、ストレッチなどで体をほぐす、眠りやすい工夫など)
いま一度、どうか見直してみてくださいね♡
小学生の子供の反抗期に疲れて投げ出したくなるとき・おわりに
ここまで、子どもの反抗期に母親として体験しやすいストレスの話題でした。
「もう、子供に何もしてあげたくない…」という気分になっても無理はない理不尽なシーン。きっと度々ありますよね。
私自身、思い出すと落ち着いた気持ちになれる言葉をひとつご紹介して、今回は終わりたいと思います。
子供は呼び鈴(チャイム)を押しただけ
子育てのなかで感情のコントロールを失いそうなとき、
「子供は呼び鈴(チャイム)を押しただけ。どのように応答するかは、完全に私の選択しだい」
という言葉に「なるほど」と思ったときがありました。
海外の子育てコーチング的な話題で見つけた言葉だったと思うのですが、ポイントは、
反抗的な子供の言動は、不意に「ピンポーン」とチャイムが鳴ったときだと考えなさい
ということです。たとえば、自宅の玄関のチャイムが鳴ったときを想像すると、
「ピンポーン」と呼び鈴が鳴って、いきなりドアを開けることは無いのではないでしょうか。
相手はどんな様子か、どのような要件なのか
応答する前にインターホンなどで確認したうえで、ドアを開けて対応するか、場合によっては応答しない・帰ってもらう等、自分の態度を決めます。
そのようなイメージで、
子供は、子どものタイミングで・子供なりのやり方で呼び鈴を押した
→
もし「嫌だな」と感じた場合は、ひと呼吸置いて「どのように応答するかは、自分で選ぶ」と。
・・・
我が子に対しては、つい即座に反応しがちなのですが、クールダウンに役立つ対処法の例は、
‐いったん一人で外に出る
‐別の部屋に行く
‐お風呂やトイレに入る
‐深呼吸する
‐軽く体を動かす
(簡単なストレッチ等)