
現状について、目的をもって反省点を考えたり、問題解決のために思いを巡らせることは前向きな行動だと言えます。ところが、考えるばかりで行動が進まないままグッタリしてしまうときは、考え方について見直しが必要になるでしょう。
不健康に考えすぎているときの特徴とは
‐考えるのを止めたいと思っても、心配なことが次々と浮かぶ。
‐自分ではコントロールできないことについて考えるのを止められない。
‐過去の嫌だったことや恥ずかしかった思いが、心のなかで何度もリピートされる。
‐もっと違う言い方をすれば良かった!など、取り戻せない自分の発言や行動について後悔の念が繰り返し浮かぶ。
‐考えが止まらないため、よく眠れない。
‐他の人の考えについて、勝手な憶測でネガティブな思いが増大する。
‐誰かの言動が不快に感じたとき、それについて、ずっと考え続けてしまう。
‐物を落とす、壊す、ちょっとしたケガをするなど、注意散漫なことによるミスが増えている。
このようなサインが見えているときは、そのように考えすぎることによって物事が悪い方へ向かうことは明らかでしょう。
考えすぎ・気にしすぎのデメリット
実りのない考えにこだわって、長く考え続ければ続けるほど、気分は悪くなるばかり。嫌な気分が増大すれば、ストレスの負荷で冷静な判断力が鈍るため、前向きな行動を選ぶことができにくくなります。
考え過ぎによって存在しなかった問題を生む
考え過ぎるとき、あなたは存在しなかった障害を発生させます。
Amit Kalantri(メンタリスト)による名言
誤解を招く憶測のかわりに質問しよう
ほとんどの誤解は、「これは他に、何を意味するのだろう」とシンプルに尋ねることによって避けられるでしょう。
Shannon L. Alder(著者)による名言
グルグルと同じ場所で消耗してしまう心配ごとに気づくことが大切
心配して気をもむことはロッキングチェアのようなもの。動いてはいても、どこかに行けることはありません
Van Wilder
害になる考え過ぎを戒めることわざ
‐分別過ぐれば愚に返る
‐過ぎたるは猶及ばざるが如し
‐念の過ぐるは無念
考えすぎる自分を変えたいとき・おわりに
大なり小なり心配ごとがあるのは日常生活のなかで自然なことですが、心配事に飲み込まれて身動きができなくなってしまうのは困りますよね。
心配な問題があるときこそ前向きな見通しを見つけて、状況を改善するために行動する必要があります。
心配な考えに執着してストレスや不安が増大し、問題の解決策を見つけるのが難しくなる前に、
ネガティブな考え過ぎを止めたいときには、『考える時間を決める』ことを試してみてください。
一日中、とりとめもなく考えることで時間とエネルギーを消耗するかわりに、たとえば『ランチ後のリラックスした10分間』というように、心配な気持ちを解放する時間を自分に与えてあげます。
過度な思考で身動きが取れなくなったり、考えすぎる自分を否定して落ち込むよりも、ずっと落ち着きを取り戻しやすくなるのでおすすめです。