
待つことが元々得意な子供って、なかなかいないものですよね!とはいえ、短気は損気という言葉もあって、我慢できない・忍耐が足りないことによるデメリットは人生のなかで確かに多くあります。
たとえば食べ方の習慣や時間の使い方、お金の使い方などなど… 自己コントロールの能力が適切に育たなければ、子供の将来に苦労だらけの展開が目に見えています。
子供自身の幸せにつながる忍耐強さを親子で育むために、日常で意識したいポイントを見ていきましょう。
子供の我慢力・忍耐力を育てる日常の習慣
それでは、家庭で試せる簡単なポイントについてお伝えします。
テレビとのつきあい方を見直そう
最近の子供(インターネットやスマホが「あって当たり前」のなかで育つ子供)は忍耐力がない、キレやすい、などと言われることも多く、「昭和」に流行したアニメなどを久しぶりに見る機会があると、そのテンポのゆっくりさに驚いてしまいます。
それだけ、今は情報もハイペースで飛び交っているのだと再認識!生まれながらに、その環境で過ごしてきた子は「ゆっくり・じっくり」に慣れていないのですね。
もし、家でテレビがONのままの時間が長い(特に誰も見ていなくても、テレビがしゃべりっぱなしになっている)場合は、その環境を見直してみることを、おすすめします。
つい見続けてしまうテレビが「つけっぱなし」の環境では、他のことを考えよう、行動しようとするモチベーションが低下しがちです。
特に目的無く、ただ流れてくる情報になんとなく気が紛れているうち時間が過ぎて行く
といった環境では、子供の能力や得意なこと等の芽が出る機会が失われ、子供が興味を持ったことに集中して忍耐強く取り組む習慣が育ちにくいでしょう。
「待つのが苦手」解消のポイント
外食のときや病院の待ち時間、または家でもママが手いっぱいなときなどに、我慢できない気持ちを持て余した子供が
「ねえ、まだ~?」
ソワソワ騒ぎ出したり機嫌が悪くなって、「困ったな~」ということも。
ごく短い時間でも「待てない」ことが多いなど、我慢が苦手な傾向が強く困り感がある場合、まずは
少し待つ練習と、小さな成功を褒める
この繰り返しが効果的です。
「おやつ」と求められて、ママが即座に与えてくれるのが「当たり前」ではなく、
あえて、少し待ってもらう → 待てたことを多少オーバーリアクションで褒める
家族のコミュニケーションを大切に
家族との会話が少ない(または会話の内容が深まらない)場合、子供はコミュニケーション能力を伸ばしにくくなります。
このことは「考える力」や「学力」の伸びにも関係していて、家族との会話が活発な子供のほうが学力面で伸びやすい傾向にあるという事実について、成績を伸ばすプロである塾講師の先生が話していました。
我慢力や忍耐力など感情のコントロールが上手になるうえで、落ち着いて考える力は大きく役立ちます。
それらを伸ばすサポートとしても、家族間の会話の時間をじゅうぶん確保したいですね♪
家庭で忍耐力を育てる活動
子供が料理に参加する機会をつくることも、忍耐力を育てるうえでおすすめの活動です。
材料そのままの状態では食べられないものを共に作業し、調理できるまで待ち、盛り付けて、おいしくいただく体験の共有。
ぜひ、簡単なものからチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
親として心に留めておきたい忍耐力の話
厳しい環境で命をつないでいた原始の人間は、食べられる物を見つけたら、すぐに食べなければ生きられなかったので、もともとの脳のシステムは「待つな」という仕組みなのだということです。
待たない=命を維持するための本能
として組み込まれていたのですね。
つまり、子供が待てないのは原始以来の本能なのだな~。と、まずは受け止めてみたら、待てない子供に対応する大人側の心の負担が少しは軽減されるかもしれません。
・・・
今は、原子の人類が暮らしたときから時代は進んで… 人は賢く進化し、「待っても命の危険はない」世の中になりました。今度は、成功するには「忍耐強く待てる力」が必要に。
少し背伸びした目標に挑戦するとき、欲しい結果に届く人と届かない人の違いは?
というと、多くの場合、結果が出る目前までは大差ないのだといわれます。でも、達成の目前で、忍耐力が切れてしまうほうが多数派
・・・
そういったことに意識を向けることなく与えられる楽しみに慣れてしまうと、自分なりに工夫して楽しむ発想ができにくくなる場合も。
自分から楽しめない → 外からの刺激に振り回されやすい傾向
成長の段階とともに、子供なりにストレスの大きい状況に直面するシーンも当然増えるものですが、そのようなとき、
この状況を、できるだけ楽しく乗り切るには何ができる?
といった、自分なりに工夫して楽しむ発想力が大きな助けになるでしょう。
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子供の忍耐力を育てる習慣・おわりに
◇スイッチONするだけで、一方的に笑いや楽しい感情などが「与えられる」タイプの娯楽(テレビや動画など)に触れ続けている環境に慣れてしまうと、自分で考えようとする力やコミュニケーションのための力が育ちにい要因に
◇テレビや動画に注意が向きっぱなしで家族との会話が減ってしまう(または会話の内容が深まらない)場合、子供にとって考える力や感情のコントロール力を伸ばす妨げに
気を付けたいポイントとして、
なんとなくテレビや動画を見て流れていく時間が、どれくらい多くあるものなのか。
うるさく言い過ぎるのは逆効果ですが、それでも定期的に意識を喚起して、子供にも把握してもらえたら… と願っています。
一緒にいる時間にテレビを長い時間見ているなら、できるだけ家族で感想などを語り合うことでコミュニケーションを深められたら楽しいです。
小さいうちから簡単な料理に子供を参加させることも、忍耐力を育てるうえで有意義♪
家族の大切な時間の積み重ねを通して、子供の幸せにつながる忍耐強さを親子で育めたら素敵ですね
( ˘͈ ᵕ ˘͈ )♡