子供,嘘,隠し事,対応

低学年くらいにもなると子供もだんだん知恵がついて、欲しいものを手に入れるため、怒られないため、などなど、なかなかクリエイティブな嘘をつく場面も見られるのではないでしょうか。
 
子供の嘘に気づいたとき、親としては悲しみや怒りもありますし、だんだん複雑化してくる子供との関係について心配がよぎるかもしれません。
 
子供の嘘や隠し事に対して効果があった対応の一例についてです。
 

子供が嘘や隠し事を繰り返すときのNG対応とは

 

「頭ごなし」の叱り方が子供の嘘の悪循環を生む理由

 
親が忙しいとき・バタバタしていて目が行き届かないときほど子供は、余計な仕事を増やしてくれるもの。
 
小学一年生くらいまでは、こぼしちゃった、汚しちゃった、おやつ食べ過ぎちゃった… などなど、幼い子供ならではの「やっちゃった~」がありますが、
 
失敗した → 正直に言う → すぐさま、怒られる。場合によっては叩かれる
 
というパターンが、今まで何度も繰り返されていたとしたら、
 
「正直に言う=嫌な目に合う」
 
と学習するため、子供は「正直に言う」という行動を避け、嘘や隠し事をする行動を選択しようとします。
 
・・・
 
子供の失敗が発覚したとき、「もうっ。何やってるの!」と、親が頭ごなしに怒りのメッセージを伝えてしまうことが多いほど子供のほうは、
 
「まずい…失敗したっ」という場面で、
 
全否定されるだけだから、隠したい!どうやって隠したらいいかな…
 
と、反省よりも、やってしまったこと・自分の失敗の「隠し方」を考えることに一生懸命になりがち。
 
親としては、「すぐに言ってくれれば、後始末も簡単だったのに!」
 
という状況になってから、子供の隠された嘘が発覚して、
 
「こら~っ!早く言いなさいっ!」⇔ 子供は、「怒られるから言えない…」
 
という悪循環になります。
 

褒められたいから嘘をつく子供への対応

 
「褒め育て」という言葉もあり、子供を意識的によく褒めるご家庭も多いと思います。
 
子供を褒めるとき、褒めるポイントが「よくできた結果(高得点、好成績など)」に集中しがちになると、子供は
 
「できなかったら、褒めてもらえない」
 
と思い込んでしまい、必要以上に「できたアピール」をする傾向がみられます。
 
そのため、本当はできなかったことも「できたよ」といった小さな嘘(見栄を張るような)が常習化することも
 
・・・
 
このときの親の対応として大切なのは、「良い結果が出なかったらダメ」という心理に子供が追い込まれていることに気づいたうえで、
 
(結果に関わらず)一生懸命に取り組んだ、あなた(子供)の行動やプロセスが素敵。
 
そして、
 
あなたの存在そのものが、最高に素敵!
 
というメッセージで、子供を包んであげましょう…☆ それさえ伝われば、子供が嘘をつく必要を感じる気持ちの負担は軽くなっていきます。
 
その後、「次はもっと上を目指したい!」という気持ちが子供から出てきたときは、親としてできるサポートを♪
 

嘘をつくときの子供の心理

 
ウソをつくときの子供って、マズいことをしてしまった自覚はあって「怒られるのが嫌だから。自分を守りたい」という状況もありがちですが、
 
親に、悪い子だと思われるのも嫌=親をがっかりさせたり、嫌われたくない
 
という心理も働いています。
 
マズいことを、「やってしまった」のは確かに事実だけど、親には知られたくない…
 
嘘がバレバレなのに、どうしても隠そうとする子供の心には、
 
「親に、見捨てられるかも」
 
といった不安が渦巻いている場合もあります。親の愛情に関して不安が強い心境なので、これ以上愛情を失わないために、子供なりに必死で失敗を隠そうとするのですね。
 
親の愛情に関する不安・見捨てられ不安が、子供の嘘の原因になっている場合に大切なのは、「子供=ダメ」ではなく、「嘘の行動=ダメ」なのだというメッセージを明確にしてあげることです。
 
以下で、伝え方の具体例をご紹介します。
 

子供の嘘や隠し事への対応・具体例

 
たとえば、ママのお気に入りのクッションを子供が汚してしまった!
 
といった場面では、怒られるのも、ママが悲しむのも嫌
 
だから、子供は知らないフリをしたり嘘をつく
 
・・・
 
そのようなときには、
 
-好きなクッションが汚れたことは悲しい
 
-汚したことを話してくれなかった(隠した)ことは、もっと悲しい
 
「怒っているのは、失敗を隠す行動に対してだよ」という伝え方をしたうえで、
 
クッションを汚してしまったときのことを、できるだけ穏やかな口調で尋ねてみてください。
 
ジュースを運んでいたら、こぼしちゃった。
 
という答えが返ってきたら、こぼしにくい運び方のお手本を見せてあげましょう。
 
「同じ失敗の繰り返し」を予防するための具体的なサポートも、子供の嘘の可能性も防ぐうえで効果的な対応です。
 
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子供の嘘や隠し事の対応・おわりに

 
「良心の呵責」という言葉があります。悪いことをしたな~、と、自分の心の深いところで気づいているときには誰しも、嫌~な気分になるもの。
 
嘘をついてしまう子供も内心で、「良心の呵責」つまり「嫌~な気分」を感じているはずですから、親としては
 
子供が、嫌な気分で辛くなるような嘘をつかなくていい状況にするには?という視点で予防策を実践していきたいですね
( ˘͈ ᵕ ˘͈ )♡