「人は、食べた物でつくられる」と言われますが、これは身体だけのことではなく、思考や心にも関わる話です。
特に成長期の子供の変化は身に見えて大きいですから、心身の健康な成長のためになる「食育」に関して、親としても理解を深めておきたいですね。
ここでは、低学年くらいまでに食べ物の好き嫌いのクセが激しくついてしまった場合に試してみたい簡単な対策についてご紹介します。
低学年までに試したい食育の工夫
それでは食育の具体的な対策について、ご一緒に見ていきましょう。
好きな食べ物のなかに苦手なものを少し混ぜる
パンケーキ(ホットケーキ)の中に野菜を少し入れて焼いたり、カレーやポテトサラダなど子供が好むメニューの中に、苦手意識のある食材を少しずつ混ぜていく方法です。
小さく刻んで少しずつ加えてあげると、いつの間にか味や香りに慣れて抵抗なく食べられるようになりやすいのですね。
子供が本当に空腹な時間を狙う
お腹がすごく空いている時間に、食べやすい野菜スティックなどを目に見えるところに置きます。
「食べなさい」と強制しないで、ママやパパがつまみ食いする姿を見せることも効果的。
子供を料理に参加させる
食事を準備する作業に子供も加わるほど、食事に対する興味や思い入れが強くなります。
食料品の買い物や、お料理の下準備などに自分も関わることで、「自分で準備したゴハン」だと感じると、苦手意識があった食品も食べられる可能性が高くなりますよ。
素嫌いの自己主張と低学年の年頃の心理
ある程度口が達者になってきた子に対しては、「食べたくない」というとき、その理由について尋ねてみるのも一つの方法です。
低学年くらいの年齢では、子供の自立心の芽生えとともに、あえて「反対」を主張してみたい、あまのじゃくな傾向が目立つ場合も少なくありません。
食べ物に関する好き嫌いの表明も、子供の「心理的な成長プロセスの一部なのかな」「心身ともに、順調に育っているんだね~」
といった目線で、子供なりの「言い分」をまずは受け止める態度で接してみると、
食べなさい!!
と言われて食べなかったものに対して抵抗がなくなる場合もあります(強制されないので抵抗する必要がなくなる)。
低学年くらいまでの食育・おわりに
子供の脳はとても柔軟なので、特定の食べ物を嫌う反応を示していたとしても、何か違った刺激や経験を通して新しい反応が生まれる可能性が大きいです。
嫌いだと思い込んでいたものも、違う料理や味付けなら嫌じゃなかったり、楽しいシーンで食べたときの幸せな感情とセットになって記憶されると、むしろ好きになることさえあります。
また、親の食べ方のクセや好き嫌いを子供は観察して真似することも、忘れてはいけないところでしょう。
心身に良い食習慣は、子供が健康に幸せに成長する土台になりますから、適切に整えるサポートをしてあげたいですね
( ˘͈ ᵕ ˘͈ )♡