中間反抗期,口答え,あまのじゃく,低学年

小学校入学の頃は何かと心配でたまらなかった子供も、だんだん学校生活に慣れて交友関係も広がってくると、親が知らないうちに
 
「そんなこと、どこで覚えたの?」
 
と、びっくりしてしまうような発言や行動が増えるかもしれません。小学校低学年頃の子供は、中間反抗期ともいわれる「あまのじゃく」な傾向が目立つお年頃。
 
それは、家庭とは別の子供なりの世界も広がって行く親離れのプロセスの一環なのですが、親への口答えや反抗が急に激しくなる子どもの変化に対して、どんな接し方が子供の成長を助けるのでしょうか。
 

低学年の中間反抗期は「自分でやりたい!」という成長のサイン

 
2歳くらい~のイヤイヤ期は、ママやパパと自分は「違う生き物」なのだと気づいた幼い心が、自分の欲求を主張することで自立の一歩を踏み出します。
 
そこから、園生活などで家族以外との交流も通して、ワガママやイヤイヤだけでは集団生活で孤立して不利になること、欲求の主張のしかたにもコツがあることなどを、子供なりに学んで行くのですね。
 
では、中間反抗期といわれる小学校低学年頃は、というと、
 
身体の成長、体力などに加えて、理論立てて考える力
 
も、育っていく時期にあたります。
 
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
 
イヤイヤ期では、泣いたりわめいたりする自己主張だったのが、
 
低学年の時期では、自分で「わかる」「動ける」
 
そして、言葉で主張する能力も育っているので、やたらと口答えするようになる子も少なくありません。
 
我が子の態度があまりにヒドいときには、親もイラっときてしまう場面だって当然あります。
 
また、そのようなヒドい態度のせいで家族以外とのめんどうなトラブルを招かないためにも…と、強く叱ることもあるでしょう。
 

子供の口答えや「あまのじゃく」への対策

 
そもそも自立のプロセスの一部である反抗期。
 
大人からの一方的な命令では不満が溜まり、ますます抵抗したくなるのがその時期の子供の心理です。
 
危険なことや乱暴な言動など、自他を傷つけるようなことは決して起こらないように注意が必要ですが、自立したい子供の成長を助けるには親として効果的な対応とは…?
 

押し付けられると子供の抵抗は強まる

 
「だめだよ!」と、一方的に禁止の命令をされたり、「やりなさい!」と上から押しつけられると、その場では親に従ったように見えても、子どもの心に残るのは不満。
 
子供としては納得できない「一方的な禁止」や「押しつけ」が度重なると、不満のエネルギーが困った行動へ注がれ、
 
親としては止めてほしかった子供の行動が、かえってエスカレートすることも少なくありません。
 
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「あまのじゃく」など困った行動解消のための具体例

 
だめ!と押さえつけられるほど子供がますます反抗したくなる状況を防ぐには、
 
「それ、あなたにとっては、おもしろいんだ~」
 
と、いったん子供の行動を受け止めるメッセージを伝えることがおすすめ。
 
そうすると、その時点で子供が反発するエネルギーが生まれないため、落ち着いて話ができやすくなります。
 
そのようにして話せる準備ができたうえで、
 
「あなたはおもしろくても、相手は、違う感情の場合もあるよね」
 
「自分だけ楽しくて、相手が嫌な気持ちになってたら、どうかな?」
 
「反対の立場だったら、どうかな」
 
と、具体的に状況をイメージしながら子供と話したら、子供の態度も行動も、一方的に「だめ!」と否定されたときとは必ず違ってきます。