反抗したい年頃の子供の心理と、成長を助ける対応

 
さて、「頭ごなしの否定は逆効果」と理解はしつつも… 我が子が、人の気持ちを逆なでする言葉を連発!自分がうまくいかないことでキーッとかんしゃく・八つ当たり!
 
といった状況が続くと、やっぱり疲れてしまいますよね。以下、具体的な対応の例を更に見ていきましょう。
 

反抗期の子供の心を掴み、やる気を引き出す秘訣

 

ダメ出しのかわりに上手く乗せる

 
例えば、静かにしなくちゃならない場面で子供が騒がしいとき。「静かに!」「うるさいよ!」とダメ出しするかわりに、
 
「静かに、できるかな。無理かな~。できないんだろうな~」
 
すぐダメ出しするかわりに、子供を上手く乗せて前向きな行動を引き出す対応が効果的。
 
いたずらっぽく、子供が自発的に挑戦したくなるように仕向けることで、子供たちの「やる気」が刺激されるのですね。
 
「あなたには、無理だよね」と、冷たく突き放すのではなく、あくまでも
 
「無理かな~。できちゃうかな~。やっぱり無理なんだろうな~笑」
 
子供が自分から「できるよっ!」と、思わず口に出したくなる。できる自分を見せたい気持ちが湧き出てくる。
 
そんな、楽しい雰囲気の働きかけです。
 
キッズのココロわしづかみ術
 

心理学のカリギュラ効果を子供の成長に活用

 
古典的なお笑いのネタで、「押すなよっ押すなよっ」は、「押して」のサインだよね(笑)
 
というパターンがありますが、「やるな」と言われるほど、やってみたくなってしまう人の心について、心理学では「カリギュラ効果」と呼ばれます。
 
まだ理性が未熟な子供は、好奇心が勝っていることもあり、「見るなよ~笑」と言われると、楽しそうな雰囲気を感じるほど
 
「見たくてたまらない!」感情が高まります。
 
この心の傾向を、子育てや教育の場などで上手く活用することが可能なのですね。たとえば、
 
◆ 見てほしいメモなどを、「これ、まだ見ないでね~(笑)」と、置いておく
 
◆ 本当は読んでほしい本を、「まだ読まなくていいからね~」と、置いておく
 
といった方法は、時と場合に応じて有効に活用できると感じます。
 
コツは、子供は楽しいことに心ひかれて行動するので、とにかく「楽しそうな雰囲気」を演出することで効果が大きくなります。
 

一歩引いて見守ることで子供の責任感が育つと気づく

 
使ってほしくない乱暴な言葉や聞き苦しい言葉を、人の集まる場で子供がしつこく使いたがるような場面では、親の堪忍袋の緒が切れそうなことも。とはいえ、
 
やめてほしいことをわざと繰り返す行動が招く結果=嫌な気持ちになった相手が離れて行ってしまう
 
といった気づきや学びは、体験を通して深まっていくもの。
 
◆自分だけがおもしろくて相手が嫌な行動は自分の孤立を招くのだな~
 
◆相手が嫌がることをして、結局かなしい思いをするのは自分なのだな~
 
と、身をもって体験することを通して、子供は自分自身の行動に対する責任を学ぶのですね!
 

中間反抗期の子供との接し方・おわりに

 
小学校低学年の時期の「あまのじゃく」「口答え」といった反抗的な態度は、親離れ子離れが加速するタイミングだというサイン。
 
人に不快感を与えがちな態度も目立ってくるので「しっかり言ってきかせなければ」と親の責任を感じたりしますが
 
・・・
 
本当は「良くない」と、子供が内心では気づいている言動に関して、大人から頭ごなしに抑えつけられるかわりに、
 
「あなたは、それを、おもしろいと感じたんだね」
 
と、いったん大人が子供の思いを受け止めたとき、
 
「自分の気持ちも尊重された」
 
と感じられたことによって、子供は反抗心を燃やすかわりに感情のコントロールができやすくなります。また、
 
「あれも、これも、だめ!」
 
と、大人が先回りしすぎてしまう行動によって、「体験から学ぶ」という子供のチャンスが奪われてしまうことも。
 
子を思うがゆえの口出し・手出しも、一定のラインを超えると残念ながら子供の成長の邪魔になる「過保護」「過干渉」ということに。
 
我が子が体験から学ぶ機会をできるだけ尊重して、もし、外で傷ついて戻ってきたら、「よしよし」してあげたいと思います
( ˘͈ ᵕ ˘͈ )♡