子供は就学前の読書体験が多いほど、小学校へ入学した後の学校生活がスムーズに進む傾向があるようです。
読書を通して言葉や会話に馴染んでおくことは、先生やクラスメートと多くの関わりを持つ学校に対して、子供が「楽しい、好きだ」と感じやすくなる助けになるのですね…♪
幼少期から読書に親しむことを習慣化するメリットについての話題です。
読書が子供に与える嬉しい効果
集中力が育つ
幼少期の早い段階から本に親しんでいると集中力が養われます。
一つ一つの言葉には意味があり、その連続によってストーリーが展開し、ページをめくると物語が続いていく…
という流れに注意を向け続ける読書の時間は、子供にとって「集中」という重要なスキルを獲得する良い機会になっています。
話を正確に聞き取る力と想像力が育つ
本の読み聞かせを楽しむ子供は、人の話を注意深く正確に聞き取る能力が自然に養われます。
また、お話の進行とともに「次はどうなるんだろう」「自分なら、そんなことしないのに~」などなど、ストーリーの世界のなかで子供は自分の想像力を鍛えているのですね。
知識の獲得と好奇心の拡大
いろいろなお話に親しむうちに子供の知識はどんどん広がっていきます。また、既に覚えた知識どうしの関連を見つけて繋がりを発見すると子供たちの好奇心は刺激され、
「もっと知りたい、学びたい!」
という意欲が高まります。
幼少期の効果的な読書のポイント
まだ会話が成立しない赤ちゃんに対しても、読み聞かせをすることは有効です。
お母さんが自分に注意を向けて、やさしく語り掛けてくれることは赤ちゃんにとって安心と心地良さを感じられる幸せな体験。
言語的な意味は通じていない段階でも、「言葉」がお母さんとのコミュニケーションに役立つものだという理解は赤ちゃんにもあるのですね。
子供は親を見てマネをしながら成長しますから、子供が本に興味を持つために最善の秘訣は、ママやパパが日頃から積極的に本に触れていることです。
親が読書をしないのに子供を本好きにさせようと無理に仕向けることは逆効果。「読書は生活の一部」だと子供が感じ取るような親の姿なら、自然に読書を楽しむ子になりますし、本を大切に扱う親の姿を見ていたら、子供もそれを真似するようになります。
読書は子供に前へ進む勇気をくれる
狭い凝り固まった考え方しかできないときには、自分にとって難しい状況に直面したとき、
「辛い!」「人生って、苦しい…」
という思いに囚われてしまって、身動きができないまま辛い時期が長引きがちです。
では、困難な局面を体験してもスムーズに乗り越えていくための力を養うには?
ここでも、読書が大きな助けになってくれます。読書を通して、想像の中でいろいろな立場の登場人物に寄り添ってみる体験を重ねるうちに、子供は自分自身のことも違った視点で見つめなおす機会が得られます。
「こんな考え方もできる」という自由な発想の選択肢が増えるので困難への対処法や解決策も見つけやすくなるのですね。
子供が何か新しいチャレンジに挑もうとしているときには、その新しい体験に関連したストーリーを子供と楽しんだら、「きっと自分も対処できる」と、新しい変化に伴う不安を和らげることができます。
たとえば新しい習い事としてピアノを始める場合なら、ピアノが大好きな登場人物の成長物語を家族と一緒に楽しむ体験が、未知の一歩を踏み出す子供にとって後押しになるはず…♪
おわりに
幼少期から読書に親しむ習慣は、新しい体験に対しても子供が落ち着いて対処できる準備につながります。
なぜなら、読書を通して様々な立場に思いを巡らせ、ストーリーの登場人物と一緒にいろいろな課題を乗り越えてきたことが子供の力として積み重なるから。
その対処能力の基礎は、大人になってからの困難に対応する際も必ず助けになりますから、親としては子供の幸せな将来のためにも「読書は楽しい、好きだ」と子供が感じやすい環境をサポートしてあげたいですね!