子供が習い事・お稽古を嫌がるとき、辞め時の見極め方

 
さて、子供を習い事に通わせ始めて、上達を楽しみにしている親心とは裏腹に、子供がお稽古「行くの嫌」なんて言い出したら?
 
子供にやる気がないのに続けても無駄かも。と思う一方、ちょと嫌なら逃げるという「逃げグセ」をつけさせるのも良くないのでは、と考えたり… 悩ましいところですね!
 
子供の習い事のやめ時を見極めたママの例と、続けさせて良かった例について見て行きましょう。
 

習い事を嫌がる子供のお稽古「辞め時」の決め手

 

練習を全くしなくなった時、通いたがらなくなった時

 
子供がお稽古に行くのを嫌がるときにはまず、その習い事は「子供が、やりたい事なのか」または「親が、やらせたい事なのか」というポイントを見つめ直すことが大切。
 
子供が小さいうちに、親が「習わせたい」という思いで始めさせた習い事を、小学校以降で子供が「やめたい」と言い出すこともあるでしょう。
 
その場合、そのまま無理に続けても「親のために義務で続けている」「親をがっかりさせないために辞めないでいる」かたちになり、子供のためになるお稽古にはなりにくいもの。
 

 
その習い事に対して子供が、興味ない・上達の見込みもないと見極めたときには、
 
いったん離れてみる。少し時間が経過して、改めて子供のほうから興味を示すことがあれば、再チャレンジする
 
という選択肢もあります。
 
現実的なことを考えると、退会・入会の手続きや費用面など、親としては何かと面倒なこともありますが… 
 
長い目で見たら「大人都合で無理に続けさせること」よりも、次の習い事は子供自身の気持ちを確認したうえでスタートし、
 
「自分で決めたことを、頑張り続ける体験」
 
を選ばせたほうが、子供の将来に活きることは間違いないでしょう☆
 

先生と合わない・運営のしかたに納得できない時

 
この内容で、そのお月謝?とか、先生に誠意が感じられない等、「続けるだけお金の無駄かも」と感じてしまったため、習い事を「すぐ辞める」という決断をしたというケースも。
 
習い事の運営側の証言では、「親が見ている場面と見ていない場面で、教室の様子は(だいぶ)違う」という場合も少なくないということ。
 
子供にやる気がないわけではないのに、指導者への不信感がぬぐえないほど上達が見られない、といった場合には、お教室や先生を変えてみる、という選択肢もありかもしれません。
 

習い事を嫌がる子供を励まして続けた例

 
習い事が嫌になった子供の気持ちが後になって変化したケースについてです。
 
◆ 水泳を嫌がる子に「25メートル泳げるようになったら終わりでいいよ」と約束すると、泳げるように子供がすごく頑張って、結局どんどん上達。大きくなっても趣味・特技=水泳になって、「人生の財産になったと思う」という人がいました
 
◆ 子供が書道のお稽古に行くのを嫌だと言い出したけれど、続けるうちに段も上がり自信がついた。今となっては、「あの時やめなくて良かった」と子供が自分で言っている、という人がいました
 

 
子供が習い事を「嫌だ」と言い出したとき、子供の言葉だけで判断するのではなく、
 
「本当に、やめ時なのか」
 
子供の全体をよく観察して見極めることも大切なのですね。
 
もし、ある程度大きくなってから子供が自分で「やってみたい」と言い出して始めた習い事の場合は特に、辞め時の見極めは少し時間をかけて慎重になる必要があります。
 
やりたい!と感じて自分の決意で始めたけれど、途中でやめたくなった
 
という経緯や気持ちの変化について、曖昧にせず親子で振り返ることも、子供の責任感を育てるうえで大切なプロセスになるでしょう。
 

おわりに・子供が習い事をやめる時のNG対応を回避!

 
ここまで、子供の習い事のやめ時を見極めたママの例と、続けさせて良かった例について見てきました。
 
せっかく始めた習い事を、やむを得ない事情というより「嫌になってやめる」というのは、どちらかというとマイナス印象の出来事かもしれません。
 
とはいえ、もし子供の習い事をやめるという決断をした場合も、まるで子供が悪いことをしたかのように責められたり、委縮するようなかたちは避けたいところ。
 

 
「お稽古をやめる=子供の失敗・挫折体験」というイメージが残ると、その子の自信や自己肯定感が低下してしまいます。
 
そうなると、次の新しい挑戦に対しても「頑張ってみよう」という意欲が育ちにくくなりますから、習い事をやめる決断をした際には親としても、子供のその後にプラスになる対応を心がけたいですね!
 
「せっかく続けてきたのに」「もう少し、目に見えるくらい上達すると思ってたのに」
 
なんて心残りも、親としてはあるかもしれませんが
・・・
 
◆ 嫌なりに、今まで頑張ってきた
 
◆ 嫌々過ごしていた習い事の時間を今後は、あなたのためになる、更に有効なことに使おうね
 
など、子供が今まで頑張ったことに関して認める・褒める言葉がけで、習い事をやめるという体験も、ご家族にとって前向きな仕切り直しのチャンスになりますように☆